株式取引における信用取引

株式取引には「信用取引」というシステムがあり、手持ち資金以上の取引ができます。FXにおけるレバレッジと同様なシステムです。取引量が多くなるため、利益も損失も通常の取引よりその額が大きくなります。なお、資金を借りる際には金利、株式を借りる際には貸株料など、通常の取引には無いコストがかかります。

●信用取引の方法
信用取引では、現金や株式などを担保(保証金)として証券会社に預けることによって資金や株式を借り、担保の約3倍の取引ができます。仮に、30万円を保証金として預けると、100万円の取引ができます。

●2種類の信用取引
信用取引には「一般信用」と「制度信用」の2種類があります。
1.一般信用取引
ほぼ全ての銘柄の取引ができ、資金や株式の返済期限が無期限になっています。
2.制度信用取引
証券取引所が指定した銘柄(上場株式の約60%)に限って取引ができ、返済期限が6ヶ月と定められています。

●信用取引のメリット
信用取引だからこそできる取引が「空売り(株式の貸出)」です。制度信用取引、またはネット証券会社の一般信用取引で行うことができます。普通の株取引(現物取引)の場合は「安く買って高く売る」ことで利益を狙いますが、空売りでは「高く売って安く買い戻す」ことでも利益を出せます。

つまり、現物取引の場合は相場が上昇傾向にある時しか取引ができません。ところが、信用取引で空売りができれば、相場が下落傾向にある時や、悪いニュースの流れた時に株式を空売りし、価格が安くなった時に買戻すことで利益を得られます。このことによって、株式取引の幅が広がります。

なお、信用取引は現物取引よりも売買手数料が安く設定されているというメリットもあります。ただし、制度信用取引の場合、空売りが多くなったことで株式が足りなくなると、逆日歩(ぎゃくひぶ)という追加の賃貸料がかかるようになります。

●信用取引の決済
信用買いした株式をそのまま保有していると、金利を払い続けることになります。そこで、早めに保有株式を処分しますが、信用買いの処分には「反対売買決済」と「現引(げんびき)」というふたつの決済方法があります。
1.反対売買(決済売り)
信用買いした銘柄を売って、お金を返済します。株価が値上がりしていれば利益が出ますが、値下がりしていると損失になります。

2.現引
信用買いした銘柄を売らずに、買った代金を支払う方法であり、手数料はかかりません。株式は現物株として手元に残ります。

一方、空売りした場合の決済方法も2つあります。
1.反対売買(決済買い)
決済売りの逆になります。株が値下りしていれば利益が出て、値上がりしていれば損失が生じます。

2.現渡(げんわたし)
現渡というのは、空売りした株を証券会社に返すことで決済します。現引同様、手数料はかかりません。

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